Jシリーズ開幕戦 小国

今年から初めてJシリーズに参戦するのだが、実は密かにかなり緊張していた。
遠征自体は初めてだし、いつもは充実した環境でのバイクのメンテを、制限された状況でどれだけの事が自分にやれるのだろうかという1つのチャレンジでもある。
サポートとして自分が自信を持ってできることといえば、レース中のメカトラを防ぎバイクをリペアしていくこと。まあ初めてなりに考えうる状況を想定して仕事道具を準備した。
もちろん、レースに参戦する事は自分のチャリダーとしての挑戦なので、悔いのないようにがんばろうと思う。ただ、これから自分が自転車に関わっていく事に、メカニックとしての遠征先での経験は絶対に役立つだろう。そう思って参戦レポート=メカニックレポートとしてみた。

試走

4月19日は雨、金曜日までは晴れていたらしかったがおととし、去年に続いてまた雨である。
駐車場の地面もかなりゆるくなっていた。雨の中メンバー達とバイクを下ろして試走に向かうとシングルトラックは田んぼのような状態だ。おまけにコース設定はかなりテクニカルに感じる。(小国しか知らないけど)転倒や泥詰まりによるシフトトラブルが相次いだ。
地面のかなりゆるい部分にはスタッフの方々がおが屑を撒いていた。かなり走り易くはなったが、ペダルやフロントディレーラ−の隙間におが屑が詰まり機能しなくなる。平地でコースが交差する場所があり、人工の橋で跨ぐ感じにしてあるがそれがまた無理やりでしかも急坂である。当然フロントは即インナーに落とす。が、泥が原因だろうかチェーンがフロントギアの下側にくっついたまま回ってクランクがロックしてしまうのだ。転倒しまくってウェアもバイクも泥まみれになって3週ほど試走した。かなり楽しい。今まで出会ったことのない恐ろしく、そして難しいコースだった。
さんざん試走を楽しんだ後(試走?)洗車場でみんなでバイクを(人もウェアもろともである)洗った。いろんな所に泥が浸入している。早急にメンテナンスや注油をしないとレース前にバイクに異状をきたしてしまう。
とりあえず宿に向かった。

メンテナンス

風呂に入った。温泉は良い。バイクにもこの気持ち良さを分けてやりたい。
晩御飯を食べてビールを少し飲んだ。飲みすぎるとこの後のメンテナンスがまともに出来なくなりそうだったので、ほどほどにしておく。
外は雨だが、みんなと車に向かいバイクを下ろした。宿のボイラー室を借りてメンテナンスをはじめる。
こびり付いたり詰まった泥を落とすために洗車場では水を容赦なくかけまくっていたので、錆びないように注油する。
会場から宿までの短い時間でもチェーンは赤茶けてきていた。
みんなのバイクの状態はさまざまで、まったく問題ないものもあればなかなか重症なのもある。
激しいコースだったので、ホイールの振れがないかどうかチェックし、ディスク付きの物はローターのクリアランスを確かめた。
大きなクラッシュでブレーキレバーが曲がったのもあったが、この場で下手に曲げ直すのは懸命ではないため、岡山に帰ってからにする。
同じくクラッシュによるリアディレーラ−ハンガーの曲がりを修正した。エンド修正は得意な作業だ。(好きだ)
スプロケットのローギア側3〜4枚が泥の中のシフティングで曲がったりすることがあるようだ。これも叩いて修正したから問題ない。
ワイヤー類にも注油をしておいた。
今回は経験したことのある修理作業だけだったので、さくさく終わったが、これがどうしようもないような状況に陥った時に自分がどれだけ頭を使えるのか不安だが、ある意味楽しみだ。不謹慎だろうか?

ボイラー室は熱いので、作業が終わるころには結構汗かいていた。

レース

初参加なので、男子スポーツに出場した。
当日になっても雨は降りつづけていて、コンディションはなかなか悪い。
スタート順にコールされている間にだんだん緊張が高まってくる。緊張が高まるとあくびが連発で出る癖があるが、
まだ出てこない。
スタート前、見慣れた顔の選手が周りにいたが、特に話をする気分にもなれない。
こんな緊張感は陸上競技をしていた時以来かもしれない。
カウントは15秒前まであった。正直10秒前か5秒前のカウントを期待していたが気づいたときにはスタートの合図で面食らった。
スタートダッシュはまったく決まらず、アスファルトの登りで前の選手が足をついた。逃げ場はなく、仕方なく押して登った。
泥のくだりは上から見るとヌー(アフリカの水牛)の群れが川を渡ってるような光景(テレビで見た)
愕然としつつもその流れに加わるしかなく、ほとんど押して下る。
徐々にポジションを上げていって1週目の後半になるとやっとまともに走れるようになった。
少し冷静になったので、ペースを極端に上げてみた。
1週回ったところで、今自分が40番くらいの位置にいることを聞く。焦るが、前に行くしかないので見える選手を1人ずつパスしていく。
2週目のゴール前の上り坂で、トップが3週目に入ったと言うアナウンスを聞いた。うちのメンバーだ。負けてられない。
アナウンスが聞こえたと言うことはだいぶ追い上げたのだろうか?と考えながら3週目に入る。
前を走る選手はみんなかなり疲れているこぎ方をしていた。こういう時追いかけるほうが楽なもんだ。
残りわずかなところで、遠くに選手が見えた。あれを抜けば20位以内だと自分に言い聞かせて追いかけた。
シングルトラック手前で追いつくが、焦って転んでしまった。結局そのままのポジションでゴール。
結果は8位。よく追い上げた方だろう。スタートの出遅れが悔やまれるが、しかたない。ポイントは取れたので十分満足の行く結果だった。
トップはメンバーのホソイ君。見事一発昇格を決めた。

初めてのJシリーズはメカニックとしてもサポーターとしてもライダーとしても大いに勉強になった。
次回に学んだことを生かしてより楽しいレースにしていきたい。

最後に応援してくださった皆さんや運転を引き受けてくださったメンバーの方々に感謝の言葉を、ありがとうございました。
お疲れ様でした。

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